しまつの部屋

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【テキスト】怒りを燃やせ

会社というものに所属していると、良くも悪くも様々なタイプの人間と遭遇する。

「生理的に無理」ということはないが、「この人と仕事はあんまりしたくないな」みたいな人に出会うこともあると思う。

 

私が過去所属していたプロジェクトには、打ち合わせの度にものっそいキレる人がいた。

 

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「ものっそいキレる」とは書いたが、この人は所謂運動部の鬼コーチみたいな人ではないし、ヤバい人というわけでもない。

当然、キレる「ポイント」があるわけだ。

 

ではなぜキレるのか。

 

以降はその人の行動を見て考察した結果のため、憶測の域を出ないが、ある一つの結論に辿り着いた。

 

一言で言えば「被害妄想癖がある」

 

この言葉だけでは少々語弊があるため、詳細に説明するが、どうもこの人は周りの発言を3割増しくらい悪い方向に捉えてしまう癖があるようなのだ。

 

例えば、ある打ち合わせで「これってAよりBのほうがいいんじゃないんスかねぇ。 」くらいに言ったつもりなのだが、「ほう、そのほうはAなんておかしい。ありえない。Bでなくては成り立たない、と。そのように申すか?」ぐらいの勢いで捉えるようで、「人の意見を否定するなんてヒドいじゃあないか!」みたいな感じになるのだ。

このやり取りが何回か続き、沸点まで達するとキレる、というメカニズムである。

 

こうなるともう触れる人みな傷つける、ジャックナイフ時代の千原ジュニアよろしく暴走するので止められない。

 

「まぁまぁ、ダンナ、そう怒らずに〜〜^^;」などと苦笑いで上手く乗り切ろうとしようもんなら「何を笑っている、何がそんなにおかしいんダ〜〜!」と更にヒートアップするため、我々はただ机のシミを視界に入れ、「助けてくれ〜〜!俺はここだぞ〜〜!」と心の中でスーパーヒーローが来ることを祈るほかない。

 

といってもキレられてたら打ち合わせ時間が終わった、などというのはアホらしすぎるため、「もう戦争は終わったんですよ〜私たちは敵兵ではありませんよ〜」と戦時中かと思ってずっと潜伏していた人をなだめるようにして、何とかして怒りをおさめていただき会議を続行するわけである。

 

地獄って死んだあと行くものだと思っていたが、実は身近にあるんだ、と心から感じた瞬間である。

 

しかし、私のことはそれなりに気に入ってくれていたようで、ある日打ち合わせ(この時もキレてる)の後にこのような相談を受けた。

 

「さっきの打ち合わせの〇〇さんの発言どう思う?あんなに私の意見を否定するのは酷くないか?」

「いえ、〇〇さんは否定をしようと思っているのではなく、成果物をよりよくしようと意見を言っているだけだと思うのですが…」

 

わしゃ小学校で道徳教えてる教師かって。そんなに人を懐疑の目で見ないでほしいものだ。

 

ちなみにその人はたぶん60代、私が20代。こんな年下のやつに道徳とかれるなって。

 

現在私はその人とは別プロジェクトになり、直接一緒に仕事をすることはなくなった。

たまに様子を見ていると、「おっ、またその心の刃を研ぎ澄ましているのかな。」と思うような瞬間がちょいちょいある。まぁこれも憶測の域をでないが…

 

新しいプロジェクト先で上手くやっていることをただただ祈るばかりである。