しまつの部屋

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【テキスト】俺たちのとりまる

最近元バイト先の先輩から「とりまる」という居酒屋を紹介していただいた。

 

「とりまる」という名前で検索すると同名の居酒屋が何件か引っかかるが、紹介された店はご夫婦が切り盛りされている個人経営の店だった。

 

許可をとってこの記事を書いているわけでもないため、念のため具体的な場所等は伏せておくが、アクセスが良いとは決して言えない場所にある。しかし先輩の家から近いらしく、かなりリピートしているようだった。

 

さて、このとりまると言う居酒屋、特筆すべきはその酒の濃さである。

私は初めて入った時、レモンサワーを注文したのだが、レモンの味をあまり感じることができず、「あれ?混ざってないのかな?」と思い箸で混ぜてみたところ全く味が変わらないと言うとりまるマジックとも言うべきそれを喰らった次第である。

後になって先輩から聞いたところ、どうも店主曰く「酒で儲けようと思ってない」らしく、サービス精神で酒を濃くしているらしい。その考え方自体は大変良心的だと思うが、件のごとき酒の濃さのため、サワーを2、3杯飲んだだけでけっこう酔っ払ってしまうのだ。

「最近お酒弱くなったかなぁ」などと思っていたが、私が弱いのではなく、とりまるが強いのだと知った。

 

ならばと思い2回目の来店時には「生搾りグレープフルーツサワー」を頼み、「なるべく果汁を絞って薄めよう」と思ったが、素のサワーがジョッキなみなみに注がれており飲んで量を減らさないと果汁が入らないため、ただの「焼酎の炭酸割り」を何口か飲む羽目になり、結局プラマイゼロで例によって2、3杯でベロベロになってしまった。

 

ちなみにその先輩は「レモンサワーに唐揚げのカットレモンを入れると丁度いい」と言っていた。

どういうことだよ。

 

上記したように店主のご厚意でかくのごとき酒の濃さなのだが、アットホームな雰囲気とは裏腹に「ほろ酔い」などという軟弱な飲み方など許すまじという大変ストイックかつロケンロールな空気を行くたびに感じる次第である。

 

「簡単に酔える」という氷結ストロングみたいなポジションを築きつつある「とりまる」であるが、個人的には応援しているので、これからも濃ゆいお酒を提供し続けてほしいと願うばかりである。